2012年流行語大賞の全貌|ワイルドだろぉからIps細胞まで世相を解剖
2012年12月3日に発表された「2012 ユーキャン新語・流行語大賞」は、選考委員会(審査員:鳥越俊太郎氏、姜尚中氏、俵万智氏ら)によって、その年の世相を最も端的に表す言葉が厳選されました。年間大賞に輝いたのは、お笑い芸人・スギちゃんの決め台詞「ワイルドだろぉ」です。
ノースリーブのデニムベストとハーフパンツ姿で、「ワイルドな行動」と称して誰も傷つけない小さな失敗や珍行動を語るネタは、子どもから高齢者まで幅広い世代を虜にしました。2011年の東日本大震災以降、社会全体に重苦しい空気が漂うなか、スギちゃんの裏表のない素朴な人柄と親しみやすいギャグは、国民に心からの安心感と笑顔をもたらしたと高く評価されました。
当時の年間大賞およびトップ10一覧の詳細は以下の通りです。
- 【年間大賞】ワイルドだろぉ(受賞者:スギちゃん):R-1ぐらんぷり2012で準優勝を果たし、爆発的なブレイクを記録した至高の決め台詞。
- 【トップ10】iPS細胞(受賞者:山中伸弥 京都大学iPS細胞研究所所長):ノーベル生理学・医学賞を受賞し、再生医療の未来を大きく切り拓いた画期的な万能細胞。
- 【トップ10】手ぶらで帰るわけにはいかない(受賞者:松田丈志 競泳日本代表):ロンドン五輪男子400mメドレーリレー銀メダル獲得時、偉大な主将・北島康介選手への想いを語った胸を打つ名言。
- 【トップ10】終活(受賞者:週刊朝日編集部、故・金子哲雄氏):人生のエンディングを前向きに準備する活動。流通ジャーナリスト・金子哲雄氏が生前に自らの葬儀や墓を完璧に手配した実体験が大きな共感を呼んだ。
- 【トップ10】第3極(受賞者:第3極をめぐる報道関係者):既成政党である民主党・自民党に対抗し、日本維新の会や日本未来の党などが台頭した政治の構造変化。
- 【トップ10】近いうちに(受賞者:野田佳彦 内閣総理大臣):自民・公明両党との「三党合意」に基づく衆議院解散の約束発言。その後の政権交代への引き金となった。
- 【トップ10】維新(受賞者:橋下徹 日本維新の会代表代行):大阪都構想を掲げ、国政へ進出して一大旋風を巻き起こした政治潮流。
- 【トップ10】LCC(受賞者:Peach Aviation株式会社、エアアジア・ジャパン株式会社、ジェットスター・ジャパン株式会社):格安航空会社が国内線に本格参入し、空の旅の低価格化と大衆化を加速させた「格安航空元年」。
- 【トップ10】東京ソラマチ(受賞者:東武タワースカイツリー株式会社):2012年5月に開業した世界一高い自立式電波塔「東京スカイツリー」の足元に誕生した大型商業施設。
- 【トップ10】爆弾低気圧(受賞者:株式会社ウェザーニューズ):急速に発達し、列島各地に台風並みの暴風雨をもたらした気象現象への警戒喚起。