七代目尾上菊五郎の体調と八代目襲名の真相を徹底解説
ネット上の掲示板やSNSでは、七代目菊五郎を巡って時折極端な噂が飛び交います。その代表例が「寺島しのぶとの確執説」と「重病による引退隠居説」です。しかし、これらは現場の取材実態とは大きく乖離しています。
第一に、寺島しのぶとの確執説ですが、過去の対談番組や手記で語られた「男児にしか継がせられない歌舞伎の宿命への葛藤」というエピソードが独り歩きしたものです。実際には、七代目は長女の活躍を誰よりも誇りにしており、寺島しのぶの息子である尾上眞秀の歌舞伎界入りに際しても、音羽屋一門として稽古をつけ、正式な名題への足がかりを全力でバックアップしました。娘の血を引く孫を梨園の役者として温かく迎え入れた事実は、旧態依然とした家父長制にとらわれない七代目の柔軟な人柄を証明しています。
第二に、重病・引退説に関しても明確な誤解があります。高齢による下半身の可動域制限や体力の低下は自然な加齢現象であり、現在も松竹公式の配役発表や劇界の重鎮会合に名を連ねています。「舞台に立つことそのものが最良のリハビリであり、生き甲斐」と語る本人の意志は極めて堅固です。全日出演にこだわらず、体調管理を優先したスポット出演体制をとっていることが、ネット上で「引退寸前」と過剰に解釈された背景にあります。