なぜ「プロゲーマーはやめとけ」と言われるのか?年収格差と引退後の真相
プロゲーマーの世界は、一見すると室内で座って行うデスクワークのように思われがちですが、その実態は過酷極まる肉体労働です。国内外のトップチームに所属する選手のプロゲーマーの1日の練習時間は、チーム合同練習(スクリム)や戦術分析、個人ランクマッチを合わせて12時間から14時間に及びます。
この極端な生活習慣が引き起こすのが、若年層における深刻な身体障害です。特にマウスやコントローラーを極限の精度で操作し続けることによる手首や指の重度な腱鞘炎(手根管症候群)、長時間の着座姿勢が招く頸椎症・慢性腰痛、ブルーライトによる眼精疲労は日常茶飯事となっています。重度の腱鞘炎を発症し、わずか19歳や20歳でマウスを握れなくなり引退を余儀なくされた選手の手記も複数公開されています。
さらに見逃せないのが精神的な負荷です。毎秒ごとの緻密な判断とミスが許されない極度の緊張状態、SNS上でのファンからの容赦ない批判や誹謗中傷に晒され続ける結果、うつ病や適応障害、燃え尽き症候群(バーンアウト)に陥る選手が後を絶ちません。反射神経の衰えだけでなく、精神的な摩耗によってプロゲーマーの選手生命における年齢の限界は一般的なスポーツよりも早い20代前半〜中盤に訪れるのが通例です。