アルコール消毒と何が違う?次亜塩素酸水の正しい選び方と落とし穴

アルコール消毒と何が違う?次亜塩素酸水の正しい選び方と落とし穴に関する質問を徹底的にまとめました。最新データをチェックしましょう。

感染症対策の現場で頻繁に比較されるのが、古くから親しまれてきた消毒用エタノールと次亜塩素酸水である。両者の決定的な違いは、対象となる病原体へのアプローチと有機物に対する反応速度にある。消毒用エタノールは脂質膜を持つ包有体(エンベロープ)ウイルスに対して強力な破壊力を示す一方で、ノロウイルスに代表されるノンエンベロープウイルスや一部の胞子形成菌には効果が限定的だ。これに対し、強烈な酸化作用を持つ次亜塩素酸水は、幅広い病原体に対して迅速に作用する特性を備えている。

ここで絶対に見落としてはならないのが、アルカリ性漂白剤の主成分である次亜塩素酸ナトリウムとの混同だ。名前は酷似しているものの、両者の化学的性質と人体への影響は完全に異なる。強アルカリ性の腐食性と強い皮膚刺激性を持つ漂白剤成分に対し、電解等で生成される次亜塩素酸水は弱酸性から微酸性の領域で管理されており、手指への毒性が極めて低い。この2つを同じものと解釈することは、重大な事故を引き起こしかねない危険な錯覚である。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest