鼻うがいで膿が出る原因と危険性|黄色い塊や悪臭の正体と対処法
鼻洗浄を行った際に、通常の透明な鼻水とは明らかに異なる黄色い鼻水のドロドロやゼリー状の塊が排出されることがあります。この分泌物の正体は、体内の免疫細胞である白血球が細菌やウイルスと戦った末の残骸です。
風邪などの初期感染であれば鼻水はサラサラとしていますが、炎症が長引いて細菌感染が優位になると、白血球の死骸が集積して黄色や黄緑色の濁った膿へと変化します。特に副鼻腔(鼻の周囲にある骨の空洞)の換気口が腫れで塞がると、内部に膿が滞留し、鼻うがいの水圧や浸透圧によって一気に押し出されることで「膿の塊」として目に見える形になります。
また、副鼻腔炎における鼻うがいの悪臭の理由は、嫌気性菌をはじめとする細菌がタンパク質を分解する過程で産生する硫黄化合物や酪酸などの揮発性ガスにあります。患者自身が「鼻の奥が焦げ臭い」「生臭いチーズのような匂いがする」と感じる真相は、密閉された副鼻腔内で増殖した細菌の代謝物質が、洗浄液とともに鼻粘膜の嗅覚受容体を強く刺激するためです。