【徹底解説】脳神経内科とは?外科との決定的な違いと受診すべき危険サイン

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超高齢社会を迎えた医療現場において、脳神経内科の役割の中で極めてウエイトが高まっているのが認知症と脳卒中領域です。多くの脳神経内科クリニックが「もの忘れ外来」を併設しているのは偶然ではありません。

単なる加齢による物忘れ(「朝ごはんに何を食べたか思い出せない」)と、病的な認知機能障害(「朝ごはんを食べたこと自体を忘れている」)には明確な境界線があります。物忘れ外来と認知症検査では、改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)やMMSEといった心理検査に加え、頭部MRIによって記憶の中枢である「海馬」の萎縮度合いをVSRAD(ブイエスラド)と呼ばれる画像統計解析で数値化します。アルツハイマー病、幻視を伴うレビー小体型認知症、血管性認知症などを正確に鑑別することが、適切な進行抑制策を講じるための不可欠な前提です。

さらに警戒すべきは、血管の閉塞によって生じる脳卒中です。本格的な発作が起きる前に、一時的に血流が途絶えて数分から24時間以内に症状が完全に消える「一過性脳虚血発作(TIA)」が起こることがあります。これこそが絶対に無視してはならない脳梗塞の前兆サインとMRIによる緊急確認が必要なサインです。

「片側の口角が下がってうまく笑えない」「両手を前に突き出したとき片腕が下がってくる」「ろれつが回らず短いフレーズが言えない」という3要素(米国心臓協会提唱のFAST)に気付いた場合、たとえ数分で症状が消えたとしても、48時間以内に重症脳梗塞を発症するリスクが極めて高いため、即座に専門医療機関を受診しなければなりません。高性能MRI(1.5テスラや3.0テスラ)による拡散強調画像(DWI)を用いれば、発症後数十分の微小な急性期虚血巣すら逃さずキャッチすることが可能です。

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