赤ピーマンとパプリカは別物だった!栄養・味・見分け方の驚くべき真相
「栄養価がこれほど高いなら、なぜスーパーでは緑ピーマンばかりで赤ピーマンを見かけないのか」という疑問を持つ消費者は少なくありません。生鮮流通関係者や農業従事者への取材で見えてきたのは、栽培コストと収穫リスクに起因するシビアな経済事情です。
緑ピーマンは実がついてから約20日で収穫できるため、ひとつの株から次々と連続して実を採ることができます。しかし赤ピーマンにする場合、緑色の状態からさらに2〜3週間木にならせたまま待たなければなりません。この完熟待ちの期間中、木全体の栄養が赤ピーマンに集中し、後続の花や実が育ちにくくなります。
さらに、完熟を待つ間に台風や豪雨による落果、虫食い、病気(炭疽病など)、日焼けのリスクが跳ね上がります。収穫量が緑ピーマンの半分以下に落ち込む上、歩留まりが悪いため、生産農家にとって赤ピーマンの栽培は非常にハイリスクです。そのため店頭で見かける赤ピーマンは希少性が高く、1袋あたりの価格も緑ピーマンより高めに設定されています。