代々木八幡宮の出世稲荷に芸能人が通う理由とは?正しい参拝順とご利益
エンタメ業界や広告業界関係者の間で「ブレイク前にお参りすると劇的な仕事が舞い込む」「代々木八幡の近くに住むと売れる」と囁かれ続けているのが、境内北側に位置する「出世稲荷社」です。テレビ番組で大物お笑い芸人や人気俳優がその霊験を語ったことを機に全国的な知名度を獲得しましたが、その信仰の原点は戦後間もない昭和20年代に遡ります。
昭和20年(1945年)5月の東京大空襲により、渋谷一帯は激しい戦火に見舞われました。しかし、この八幡宮一帯の木々は焼け残り、奇跡的に戦災を逃れました。終戦後のある夜、当時の町会長の枕元に白髪の老翁が立ち、「祠(ほこら)を掘り起こして祀ってほしい」と告げます。境内の発掘調査を行うと、土中から実際に御神体となる狐の御神像や古い祠石面が出土。昭和25年に改めて伏見稲荷大社から分霊を勧請し創建されたのが、現在の出世稲荷社です。
戦後の何もない焼け野原から奇跡的な復興を遂げた象徴としての出自を持つことから、「不遇の時代を脱し、一気に頭角を現す」「己の実力で道を切り拓く」という強い念願を抱く表現者や起業家たちから格別の崇敬を集めるようになりました。