正十二角形の面積・対角線・内角を一瞬で解く公式と作図法

正十二角形の面積・対角線・内角を一瞬で解く公式と作図法に関する深掘り記事をまとめてご紹介します。関心のある方は必見です。

中学入試の算数において、「半径 $r$ の円に内接する正十二角形の面積」を求めさせる問題は頻出パターンの一つです。三角関数($\sin$)を知らない小学生でも、ある決定的な補助線を引くことでわずか数秒で答えを導き出すことができます。

結論から言うと、円の半径を $r$ としたとき、内接する正十二角形の面積は以下の公式で求められます。

正十二角形の面積 = 半径 × 半径 × 3

なぜこのシンプルな式が成り立つのか、論理的な導出手順を解説します。

  1. 12個の二等辺三角形に等分割する:
    正十二角形の中心と12個の頂点を結ぶと、頂角が $360^\circ \div 12 = 30^\circ$、等しい2辺の長さが半径 $r$ の合同な二等辺三角形が12個できます。
  2. 1つの三角形の「高さ」を割り出す:
    底辺を長さ $r$ の半径と見立てます。頂点からこの底辺に向かって垂直な線(垂線)を下ろすと、角度が「$30^\circ$・$60^\circ$・$90^\circ$」の直角三角形が出現します。
  3. 30度直角三角形の決定的な性質:
    角度が $30^\circ$・$60^\circ$・$90^\circ$ の直角三角形は、正三角形を半分にした形状であるため、斜辺の長さ(半径 $r$)に対して最も短い辺(高さ)の長さはちょうど半分の「$r \div 2$」になります。
  4. 面積を計算する:
    二等辺三角形1つの面積は「底辺 $\times$ 高さ $\div 2$」なので、 $$\text{面積} = r \times \frac{r}{2} \div 2 = \frac{r^2}{4}$$ これが12個集まるため、 $$\text{正十二角形の総面積} = \frac{r^2}{4} \times 12 = 3 \times r^2 = \text{半径} \times \text{半径} \times 3$$

円の面積が「半径 $\times$ 半径 $\times 3.14$」であるのに対し、その円の内側にぴったり収まる正十二角形の面積は「半径 $\times$ 半径 $\times 3$」になります。この明確な関係性は、かつて東京大学の入試で出題された「円周率が3.05より大きいことを証明せよ」という有名問題において、円周と正十二角形の周長の関係を比較するアプローチの基礎としても知られています。

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