フェリーとしまの欠航率は?時期別の確率と秘境渡航のリアル
実際に現地を訪れた旅行者、長期滞在の研究者、島民の手記やSNS上の報告からは、数字だけでは見えてこない過酷な現実が浮かび上がります。
「仕事で悪石島へ渡ったが、帰りの便が冬のシケで連続欠航。結局、予定より6日間も島に足止めされた。民宿の温かいご飯と島民の支えがあったから耐えられたが、会社の有給休暇をすべて使い果たした」(30代・インフラ調査技術者の手記より)
「夏の穏やかな日だと思って油断していたら、太平洋にある台風のうねりで小宝島だけが抜港。船内アナウンスで『小宝島には着岸できません。そのまま宝島へ向かいます』と流れたときの絶望感は忘れられない」(40代・一人旅バックパッカーの証言)
出航の拠点となる鹿児島本港十島村船客待合所では、出航当日の夕方、運航判断を待つ乗客の緊張した空気が漂います。出航が決定した場合でも、アナウンスで「全島条件付き運航(天候悪化時は着岸できない島がある)」と告げられることは日常茶飯事です。現場の空気感を知る者ほど、「トカラへ渡るなら、帰れなくなる覚悟を最初から持つ」という鉄則を徹底しています。