火垂るの墓作者・野坂昭如の壮絶実話|妹への贖罪と清太の真相

火垂るの墓作者・野坂昭如の壮絶実話|妹への贖罪と清太の真相にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。

1967年、『オール讀物』10月号に掲載された小説『火垂るの墓』は、同時に発表された『アメリカひじき』とともに文壇へ強烈なインパクトを与えました。翌1968年1月、両作そろって第58回直木三十五賞を受賞します。

選考委員会において高く評価されたのは、悲惨な戦争体験をセンチメンタリズムに溺れることなく、スピード感あふれる独特の長文口語体(通称・野坂節)で描ききった卓越した筆力でした。敗戦直後の進駐軍に対する日本人の屈折した劣等感と滑稽さを描いた『アメリカひじき』と、戦争の悲惨と死生観を極限まで凝縮した『火垂るの墓』という、硬軟あわせ持つ圧倒的な表現力が選考委員満場一致の決め手となったと当時の選評資料に記録されています。

当時、CMソングライターやタレントとして世間の注目を集めていた野坂でしたが、この直木賞受賞によって名実ともに戦後日本文学を牽引するトップランナーへと飛躍を遂げました。

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