鈴木雅之とシャネルズの軌跡|改名理由とメンバーの現在を徹底検証
シャネルズを語る上で欠かせないのが、フロント4人が顔を黒く塗り、白いタキシードと白手袋を着用して歌うという強烈なビジュアル戦略です。このスタイルが生まれた背景には、単なるウケ狙いではない、彼らなりの切実な動機とブラックミュージックへの深い敬意がありました。
当時のインタビューや鈴木雅之の手記によると、アマチュアコンテストに出場する際、「日本人離れしたドゥーワップを歌う自分たちの本気度を、視覚的にも一瞬で観客や審査員に伝えたい」という思いから考案された手法でした。当時、専用の舞台用ドーランを買う資金がなかった彼らは、靴箱にあった靴墨(KIWIのシューズポリッシュ)を顔に塗りたくってステージに立ちました。皮膚が呼吸できず熱を持ち、落とす際にも激痛が走るという過酷なものでしたが、黒い肌に白い手袋が映える鮮烈なコントラストは、一度見たら忘れられない強烈なインパクトを残しました。
1980年2月25日、パイオニアのラジカセ「ランナウェイ」のCMソングとしてリリースされたデビューシングル「ランナウェイ」は、発売と同時にチャートを急上昇。湯川れい子作詞、井上大輔作曲による洗練されたメロディと、鈴木雅之のソウルフルなハスキーボイス、そして完璧なバックコーラスが見事に融合し、累計売上110万枚を突破するミリオンセラーを記録しました。下町の不良少年たちが、一夜にして日本のトップスターへと駆け上がった瞬間でした。