夜響く女性の悲鳴は鹿の鳴き声?人の声に似た怪音の正体と意味
かつては深山幽谷の風景であった鹿の鳴き声ですが、近年では郊外の新興住宅街や地方都市の中心部近くでも日常的に響くようになっています。環境省が公表している野生鳥獣の生息状況調査によると、全国のニホンジカ生息数は依然として約240万頭以上の高水準を維持しており、森林の採食圧限界に伴って活動エリアが平野部へと拡大し続けています。
夜間のウォーキング中や帰宅途中に突然「ピャーッ!」という警戒音を聞いた場合、決して軽率な行動を取ってはなりません。鳴き声が聞こえたということは、数メートルから数十メートルの距離に興奮状態の大型野生動物が潜んでいることを意味します。現場で絶対に避けるべきNG行動をまとめました。
NG行動1:懐中電灯やスマホのライトで直射する
音の正体を確かめようと強い光を暗闇に向ける行為は極めて危険です。夜行性の鹿は網膜の奥にタペタム(反射層)を持っており、強烈な光を浴びると一時的に視界を奪われ(フラッシュブラインド状態)、パニックに陥って光の方向へ向かって無我夢中で猛突進してくる事例が多発しています。
NG行動2:大声を出して威嚇し返す・石を投げる
警戒音に対して人間が大声で威嚇すると、鹿は追い詰められたと誤認し、攻撃行動にシフトするリスクがあります。特に成獣のオスは体重が60kg〜100kg近くに達し、鋭い角と強靭な蹄による突進は人間の骨を容易に砕く破壊力を秘めています。
NG行動3:飼い犬をけしかける・犬を興奮させる
散歩中の犬が鹿の声に反応して激しく吠え立てると、鹿は天敵であるニホンオオカミや野犬の襲撃と認識し、敵対モードに突入します。リードを引いた飼い主ごと突撃され、重傷を負った事故も報告されています。犬を落ち着かせ、速やかにその場を離脱しなければなりません。