甲斐国は現在のどこ?山梨県との違いや武田信玄の拠点を徹底解明
Q1:甲斐国の読み方は「かいのくに」ですか?「こうしゅう」との違いは何ですか?
A1:正式な訓読みは「かいのくに」です。「甲州(こうしゅう)」は甲斐国の音読みによる別称(唐名)であり、越後を「越州」、信濃を「信州」と呼ぶのと同様の慣用表現です。現代でも地域名や特産品(甲州牛、甲州ぶどうなど)の呼称として日常的に併用されています。
Q2:甲斐国と信濃国の境界は現在のどこにあたりますか?
A2:現在の山梨県北杜市と長野県諏訪郡富士見町・南牧村の県境付近に位置します。JR中央本線の「信濃境駅」や、八ヶ岳南麓の高原地帯がかつての国境にあたり、武田信玄が諏訪や川中島へ出兵する際の軍道「棒道」が整備された軍事的最前線でした。
Q3:なぜ武田信玄は甲府に拠点を置き続けたのですか?他国を制圧しても移転しなかった理由は?
A3:甲府盆地が四方を峻険な名峰に囲まれた天然の要害であり、治水技術(信玄堤)によって農業生産力が飛躍的に向上したためです。また、背後に要害山城を控え、金山(黒川金山・湯之奥金山など)の財源も掌握していたことから、敵に攻め込まれにくく防衛コストが極めて低い絶対的本拠地として機能していたからです。