鏡の中の絶望:なぜ容姿の歪みに囚われるのか?克服への処方箋
重篤な苦痛をもたらす病だが、適切な治療法を講じることで確実な回復が見込める。臨床現場で最も高いエビデンスを持つアプローチが認知行動療法(CBT)だ。鏡を過剰に確認する行動や、隠すためのメイクに何時間も費やす安全行動を段階的に減らし、歪んだ認知パターンを徐々に修正していく。
薬物療法においては、脳内のセロトニンバランスを整えるSSRIs(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が有効性を発揮する。身体醜形障害の克服に必要なのは、完璧な外見を手に入れることではなく、「歪んだ眼鏡」を外してありのままの自分を受容する柔軟な心を取り戻すプロセスに他ならない。