広島のダム貯水率が危機水域に?渇水リスクを独自調査【2026年最新】
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広島県内の水インフラは、日本海側からの雪解け水や中国山地からの清流を集める複数の水系によって成り立っています。なかでも広島都市圏の上水道を支える太田川水系、備後都市圏の産業・生活を支える芦田川水系、そして山口県境に位置する小瀬川水系の主要ダム群が貯水の中核を担っています。
各ダムの現在数値と平年値を比較した以下のデータ一覧から、県内全域の客観的な需給バランスを確認できます。
水系・ダム名詳細・数値データ(貯水量/平年比)一般的な基準・平年値編集部の見解・水運用評価太田川水系:温井ダム
(安芸太田町)有効貯水容量 7,900万m³
貯水率:平年並み(約70〜85%推移)利水基準貯水率:65%以上で安定広島都市圏の最重要防壁。アーチ式ダムとして高い貯留能力を維持。江の川/太田川分水:土師ダム
(安芸高田市)有効貯水容量 4,110万m³
貯水率:概ね安定(約65〜80%推移)季節変動基準:70%前後太田川への導水トンネルを通じて広島市上水へ供給する要衝。運用は極めて堅調。芦田川水系:八田原ダム
(世羅町/府中市)有効貯水容量 5,700万m³
貯水率:やや注意(約50〜70%推移)備後圏域の渇水警戒ライン:50%以下降雨量が少ない瀬戸内気候の影響を受けやすく、夏期〜秋期の降雨動向に注視が必要。小瀬川水系:弥栄ダム
(大竹市/山口県岩国市)有効貯水容量 10,600万m³
貯水率:安定水準(約75〜90%推移)工業用水・上水基準:70%以上工業地帯(大竹・岩国コンビナート)と生活用水を両立。容量が大きく極めて安定。
中国地方整備局ダム情報の統計を見ると、県北部の山間部に降雪やまとまった雨がある時期は、太田川水系の貯水率は高水準を維持しやすい構造です。一方で、福山市などを抱える芦田川水系は、元来の年間降水量が少ない瀬戸内海式気候に属するため、他水系よりも貯水率の低下ペースが早くなる傾向があります。