豊四季台団地は再生で激変?評判・家賃相場と東大連携の現在2026
昭和30年代後半の高度経済成長期、東京のベッドタウンとして急増する住宅需要に応えるべく、日本住宅公団(現・UR都市機構)が建設したのが当時の「豊四季団地」(昭和43年に町名変更に伴い豊四季台団地へ改称)でした。荒工山団地や光ケ丘団地に続く大型開発として全103棟が立ち並び、街全体がひとつの自治体のような熱気に包まれていました。
しかし、建設から40年が経過した2000年代初頭には、エレベーターのない5階建て階段室型住棟がシニア層の移動を阻み、住民の高齢化率が柏市平均を大きく上回る事態となりました。そこでUR都市機構が打ち出したのが、団地の一面的な取り壊しではなく、既存住民の生活継続を最優先にした段階的な豊四季台団地 建替え計画です。
この再生を決定づけたのが、約5キロ北に位置する東京大学柏キャンパスを拠点とする東京大学高齢社会総合研究機構(IOG)、柏市、UR都市機構の三者連携による「柏プロジェクト」です。団地の敷地の一部を活用し、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の誘致、診療所や訪問看護ステーションが集約された地域医療連携拠点の整備、さらには高齢者が農業や保育補助などの社会参加を続ける「生きがい就労」の仕組みを実装しました。2026年の現在、豊四季台団地は単なる建て替えにとどまらず、超高齢社会における世界的なスマート・エイジング・シティの実践フィールドとして、国内外の都市計画関係者から熱い視線を集め続けています。