猫の横隔膜ヘルニア、見逃したら命取り?初期症状・手術費用・生存率を徹底解説
猫が胸郭だけでなくお腹を大きく動かして息をしているとき、体内では深刻な酸素不足が進行しています。一般的に猫の呼吸が荒い原因としては、心筋症による肺水腫や胸水、猫喘息、重度肺炎などが疑われますが、外傷や先天的異常による横隔膜の破綻も常に最優先で鑑別しなければならない救急疾患の一つです。
日常の観察で見逃してはならない猫の横隔膜ヘルニア 初期症状には、以下のような特徴的な兆候が現れます。
- 腹式呼吸(あえぎ呼吸):胸を広げられないため、お腹をポンプのように激しく伸縮させて呼吸する。
- 開口呼吸・チアノーゼ:口を半開きにして荒い息を吐き、舌や歯茎が紫色〜白っぽく変色する。
- 起座呼吸(きざこきゅう):横になって寝ると胸が圧迫されて苦しいため、前足を突っ張って胸を高く保つ姿勢を取り続ける。
- 活動性の急激な低下・食欲不振:内臓が胸腔に落ち込むことで胃腸の通過障害が起き、嘔吐や元氣消失が重なる。
胸腔内は本来「陰圧」に保たれており、肺がスムーズに膨らむ空間が確保されています。しかし横隔膜が裂けると、腹腔内の陽圧によって肝臓や小腸、大網、胃などが胸腔へと押し上げられ、肺を物理的に押し潰してしまいます。この結果、激しい猫の横隔膜ヘルニア 呼吸困難が引き起こされ、猫は酸素を吸い込めないパニック状態に陥るのです。