米高騰の決定的な理由とは?2026年最新の価格推移と今後の見通しについて専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をお届けします。
実際の価格推移と流通現場の状況はどう変化してきたのか。農林水産省が公表する相対取引価格および全国スーパーのPOSデータを基に、価格と供給状況の推移を一覧表で整理しました。
時期・年次スーパー店頭価格(5kg平均)玄米相対取引価格(60kg)在庫状況と市場の動向2023年以前(平年水準)1,800円 〜 2,100円前後13,000円 〜 15,000円台全国的に潤沢。特売品として1,500円台で販売されるケースも日常的。2024年夏〜秋(米騒動ピーク)2,800円 〜 3,500円超18,000円 〜 22,000円台「購入制限(1家族1点)」が常態化。都市部スーパーで欠品が続出。2025年通年(高値定着期)3,200円 〜 3,900円前後22,000円 〜 25,000円台新米出回り後も値崩れせず。店頭在庫は回復するも客側の買い控えが顕著に。2026年最新(現在)3,100円 〜 3,700円前後21,000円 〜 24,000円台棚落ちは完全に解消。銘柄ごとの価格二極化が進み、安価なブレンド米の需要が急増。
データが物語る通り、スーパーの棚から米が完全に消え去るような物理的不足は解消されたものの、価格水準そのものは以前の1.5倍から1.8倍のゾーンで固定化しています。流通大手の仕入れ担当者は「一度上がった仕入れ原価と物流経費を吸収できず、以前のような特売価格に戻すことは不可能に近い」と現場の苦渋を明かしています。
橋本 菜々子
トレンドリサーチャー
グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。