2026年、日本を襲う「人食いバクテリア」の猛威——致死率30%、わずか数時間で壊死が進む劇症型感染症の真実と最前線
メディアで一般に「人食いバクテリア」と一括りに報道される病態には、実は複数の原因菌が存在する。一般的に最も多いのはA群溶血性レンサ球菌だが、夏場の海水や海産物を介して感染する「ビブリオ・バルニフィカス」も極めて危険な存在だ。
ビブリオ・バルニフィカスは、海水温が上昇する6月から10月にかけて沿岸部に繁殖する。肝臓に持病がある人や鉄過剰症の人が生魚を食べたり、足に傷がある状態で海水に入ったりすることで感染し、急速な筋膜壊死を引き起こす。2026年はラニーニャ現象の影響で日本近海の海水温が平年より高く推移しており、海水浴や釣りのシーズンに向けた注意喚起が例年以上に強まっている。どちらの原因菌であれ、進行の異常な速さと組織破壊の惨烈さにおいて共通している。