『モンスターズ・インク』マイクの裏設定と声優秘話|出会いの矛盾を解明
多くのファンから親しまれている彼ですが、マイク・ワゾウスキの本名は「マイケル・“マイク”・ワゾウスキ(Michael "Mike" Wazowski)」です。「ワゾウスキ」という独特の響きを持つ姓は、東欧系(主にポーランド系)のファミリーネームに由来しています。制作初期の段階で、共同監督のピート・ドクターをはじめとするピクサーのクリエイティブ陣が、親しみやすくもどこかコミカルでシニカルな語感を求めて命名した経緯が当時のメイキング記録に残されています。
マイクを語る上で欠かせないモンスターズインクにおけるマイクの裏設定といえば、徹底して「何かに顔を遮られる」というお約束のギャグ演出です。劇中でモンスターズ・インク社のテレビCMが放映された際、社の巨大なロゴマークがマイクの顔を完全に覆い隠し、その後雑誌の表紙を飾った際にも太いバーコードが一つ目の大部分を隠してしまいます。
一般の登場人物であれば激怒するような不遇なシチュエーションですが、マイクは「信じられない、俺がテレビに出たぞ!」「雑誌の表紙になった!」と無邪気に大歓喜します。このシーンは、単なるスラップスティックな笑いにとどまらず、いかなる理不尽な状況でも自己価値を損なわない驚異的な自己肯定感の高さを示す人物描写として、国内外のアニメーション批評家から高く評価されています。
さらに生態面でも、巨大な眼球を清潔に保つために専用の超特大コンタクトレンズを使用し、1滴でバケツ一杯分ほどある目薬を注すなど、モンスター界特有のシュールな日常ディテールが細部まで作り込まれています。