まだ普通に茹でてる?ほうれん草の下処理でえぐみを消すプロ直伝の時短術
ほうれん草の下処理に関しては、「長めに水に浸けた方がアクがよく抜ける」「茹で時間を長くすれば安全」といった誤った認識が一部で根強く信じられています。しかし、こうした「やりすぎの下処理」は、かえって栄養や美味しさを奪う結果となります。
代表的な誤解が「水にさらす時間」です。シュウ酸を抜きたい一心で、茹でた後にボウルの水の中へ5分以上放置してしまう人がいますが、これはNG行為です。ほうれん草に豊富に含まれるビタミンCや葉酸、カリウムなどの水溶性ビタミン・ミネラルは、水に浸けている時間とともに急速に水中に溶け出してしまいます。水さらしの目的はあくまで「熱を取って余熱による火の通りを止めること(色止め)」と「表面のシュウ酸を洗い流すこと」ですので、水に浸ける時間は30秒〜最長でも1分以内にとどめ、粗熱が取れたらすぐに引き上げるのが鉄則です。
【プロの結論】おすすめできる人・調理法別の判断基準
日々の献立において、どの下処理方法を選択すべきかの判断基準をまとめました。
- 熱湯茹でが向いている人・料理:お浸し、胡麻和え、白和えなど、ほうれん草本来の風味や鮮やかな緑色、シャキッとした食感をダイレクトに味わいたい時。また、尿路結石予防などシュウ酸の除去を最優先したい場合。
- 電子レンジ調理が向いている人・料理:カレー、グラタン、バター炒め、卵焼きの具材など、油や他の調味料と合わせる料理。また、平日の夕食作りやお弁当作りで1分1秒でも時短したい時。
- 生食(下処理なし)を選択すべき条件:パッケージに「サラダほうれん草」「生食用」と明記されているものに限定。通常のほうれん草は必ず加熱と水さらしを行うこと。