なぜ肺が入ってない?四川名物「夫妻肺片」の衝撃の真相と名店を徹底解説
現代の夫妻肺片で使われる部位は、牛の肺ではなく、食感と旨味に優れた上質な肉とモツが厳選されています。代表的な構成要素は以下の通りです。
煮込むほどに旨味が増す「牛スネ肉(牛腱)」、独特のサクサクとした歯ごたえが心地よい牛ハチノス(第2胃)、そして濃厚なコクを持つ牛タンや牛心臓、牛頭皮などが使用されます。これらを香味野菜や漢方香料とともにじっくりと下茹でし、極薄にスライスすることで、タレが驚くほどよく絡むよう計算されています。
そして、この料理の真骨頂である夫妻肺片の味の決め手が、重層的なタレの構造です。上質な菜種油に数十種類のスパイスをじっくり移した特製ラー油の鮮烈な赤、四川省漢源産の上質な花椒がもたらす爽快な痺れ、熟成された醤油の深いコク、そして黒酢のほのかな酸味が一体となります。口に入れた瞬間に広がるナッツの香ばしさと香菜の爽やかさ、モツの弾力ある歯ごたえが合わさり、一度味わうと病みつきになる重厚な味覚体験を生み出します。