なぜ高熱を繰り返す?周期性発熱症候群の初期症状と最新治療を徹底解説
小児期に見られる周期性発熱の大半を占めるのが「PFAPA(ピファパ)症候群」です。この名称は、主症状である「周期性発熱(Periodic Fever)」「アフタ性口内炎(Aphthous stomatitis)」「咽頭炎(Pharyngitis)」「頸部リンパ節炎(Adenitis)」の頭文字に由来しています。
PFAPA症候群の診断は、主に米国の小児リウマチ分野で策定された診断基準(Thomas分類など)をベースに臨床的に行われます。
【PFAPA症候群の主な診断指標】
・5歳未満で発症する規則的な周期性発熱(通常3〜8週間隔)
・発熱時にアフタ性口内炎、頸部リンパ節腫脹、咽頭炎のうち少なくとも1つを伴う
・上気道感染(鼻水や咳)の症状が乏しい
・発熱発作の間は完全に無症状で、発育・発達が正常である
・好中球減少症などの血液疾患が除外されている
鑑別で特に注意すべきなのが、遺伝子変異に起因する「家族性地中海熱(FMF)」との違いです。家族性地中海熱はMEFV遺伝子の変異によって起こり、高熱とともに強い腹膜炎症状(激しい腹痛)や胸膜炎、関節炎を伴うのが特徴です。PFAPA症候群と異なり、未治療のまま放置するとアミロイドーシスによる腎不全を引き起こすリスクがあるため、正確な鑑別が求められます。