なぜ体は発熱を起こすのか?体温調節の仕組みと免疫の最新科学
一方で、発熱を意図的に利用しようとする極端な健康法に対しては、専門機関から強い警告が出されている。厚生労働省や日本医師会は、科学的根拠を欠いた「意図的な発熱促進」や自己流の過熱行為が、脱水症状や熱中症、さらには多器官不全を引き起こす危険性を繰り返し指摘してきた。
感染症対策の第一人者である岡部信彦医師も、メディアの取材に対して「発熱は生体の警報システムであり、自己判断でコントロールしようとすべきではない」と固く戒めている。体を温めて代謝を促す一般的な習慣と、免疫反応として体温が上昇する「発熱」はまったく異なる生理現象だ。この混同が、予期せぬ重大な健康被害を引き起こす引き金になりかねない。