愛猫のお尻から出血!?猫の肛門腺破裂の前兆と応急処置・治療費完全まとめ
もしすでに皮膚が破裂し、出血や膿が溢れ出している現場に直面した場合、飼い主が自宅で行うべき初動対応は「患部の保護」と「二次被害の遮断」に特化しなければなりません。慌てて誤った自己流の処置を行うと、猫に余計なショックを与えたり感染を悪化させたりするリスクがあります。
安全に病院へ連れて行くための応急処置ステップは以下の通りです。
ステップ1:患部を優しく覆う
滅菌ガーゼ、または清潔なタオルをぬるま湯で湿らせ、患部にそっと当てて血液や膿を軽く吸い取ります。このとき、絶対にゴシゴシと擦ったり、無理に内部の膿を押し出そうと絞ったりしてはいけません。裂けた皮膚の下では毛細血管や神経が露出しており、強い圧迫は失神レベルの激痛と追加の組織損傷を引き起こします。
ステップ2:エリザベスカラーを即座に装着する
破裂直後の猫は、痛痒さから裂けた穴を激しく舐め壊そうとします。猫のザラザラした舌(糸状乳頭)はヤスリと同じであり、一度舐めるだけで皮膚の欠損範囲が数倍に拡大します。さらに口腔内のパスツレラ菌などの雑菌が創部に侵入すると、蜂窩織炎(ほうかしきえん)を併発して皮下組織が広範囲に壊死します。自宅にカラーがない場合は、タオルを首に巻いて安全ピンで留める「応急タオルカラー」を作成するか、患部を覆う術後服を着せて物理的に舌が届かない環境を作ってください。
避けるべき絶対NG行為として、人間用の消毒液(マキロンやアルコール等)や市販の化膿止め軟膏を塗ることが挙げられます。猫の皮膚は人間の約3分の1の薄さしかなく、人間用の薬剤成分を舐め取ったり吸収したりすることで中毒症状を起こす危険があります。応急手当が完了したら、速やかにプラスチック製キャリーに入れ、揺れを与えないよう動物病院へ急行してください。