情熱的は本当?メキシコ女性のリアルな性格・恋愛観と女性大統領誕生の真相
情熱的は本当?メキシコ女性のリアルな性格・恋愛観と女性大統領誕生の真相についての疑問解決ガイドをお届けします。
メキシコ女性を取り巻く現実を語る上で避けて通れないのが、治安問題とジェンダーに基づく暴力「フェミサイド(Femicide / 女性であることを理由とする殺人)」の深刻さです。
公式発表資料および人権団体のレポートによると、メキシコ国内では現在も1日あたり平均およそ10人の女性が命を奪われていると報告されています。この凄惨な事態の背景には、数世紀にわたり社会に根付いてきた「マチスモ(男性優位主義・家父長制的な支配意識)」と、麻薬カルテルをはじめとする組織犯罪の蔓延が複雑に絡み合っています。
家庭内暴力や交際相手からの暴力がエスカレートして命を落とすケースに加え、犯罪組織の抗争や人身売買に巻き込まれる女性が後を絶ちません。さらに事態を深刻化させているのが、警察・司法機関の機能不全と「不処罰(インプニダ)」の問題です。殺人事件の90%以上が法的に処罰されない構造が、加害者を増長させる負の連鎖を生んできました。
こうした現実に抗うため、毎年3月8日の国際女性デー(8M)には、メキシコシティのソカロ広場をはじめ全土で数十万人規模の女性たちが紫色のスカーフを掲げてデモ行進を行います。記念碑にペンキを吹き付け、大統領宮殿を取り囲む巨大な防護柵に犠牲者の名前を刻み込む彼女たちの叫びは、単なる政治運動を超えた「生存をかけた闘い」そのものです。