人を選んで挨拶する人の心理とは?職場のマウントを見抜く処方箋
こうした「挨拶差別」の蔓延は、個人の気分の問題にとどまらず、企業の経営課題へと発展している。厚生労働省が定期的に実施する労働安全衛生調査でも、職場の人間関係によるストレスが休職や離職の主要因として常に上位を占めている。企業における人事・労務担当者は、特定の社員による些細なハラスメント行動が、部署全体の離職率悪化や生産性の低下を招いている事態に頭を悩ませている。
昨今、企業のメンタルヘルスケアを支援するメンタルヘルス産業の市場が拡大しているのも、こうした見えにくい職場の摩擦やハラスメントを早期に検知し、組織の崩壊を防ぐニーズが高まっているからだ。日本産業カウンセラー協会の専門家も、「挨拶の無視や格付けは、放置するとハラスメントやいじめの温床になり得るハザード信号」と警告を発している。組織の風通しを悪化させ、若手社員の離職を引き起こす見えない毒素となっているのだ。