日本で人口が最も少ない県は?ワースト順位と過疎化の真相【2026最新】
全国で最も人口が少ない鳥取県ですが、その背景には「面積の狭さ」「山陰の地形的要因」「歴史的分断」という3つの決定的な要素が複雑に絡み合っています。
第一に、鳥取県は中国山地を背後に抱え、日本海側に面した東西に細長い地形をしています。総面積は約3,507平方キロメートルで全国41位と小さく、さらに可住地面積(人間が居住や農工業に利用できる土地)の比率が低いため、大都市圏を形成できるだけの広大な平野部が存在しません。鳥取平野(鳥取市周辺)と倉吉平野(中部)、米子平野(西部)の3つの小規模な生活圏に分断されている構造があります。
第二に、島根県との比較において興味深い歴史的経緯が存在します。明治期の廃藩置県を経て、一時期は鳥取県全体が島根県に併合されていた時代(1876年〜1881年)がありました。当時の島根県庁から遠く離れた旧因幡・伯耆の住民が反発し、激しい分県運動の末に独立を果たした経緯があります。このとき再置された鳥取県は、全国で最も小規模な行政区域の一つとして再出発することになりました。
鳥取県と島根県の人口推移を比較すると、島根県は松江市や出雲市といった中核都市を中心に約64万人を維持しているのに対し、鳥取県は約53万人と10万人以上の開きがあります。山陰両県とも若年層の大学進学や就職に伴う東京・関西圏への転出超過(社会減)と、死亡者数が出生数を大幅に上回る自然減のダブルパンチに直面していますが、鳥取県はそのベース人口の少なさゆえに、減少率のインパクトが極めて際立つ構図となっています。