濡れ落ち葉とは?定年夫の依存が招く熟年離婚の危機と回避策2026
「濡れ落ち葉」という強烈なメタファーの起源は、1980年代後半から1990年代にかけてのバブル崩壊期にさかのぼります。高齢社会問題やジェンダー論の先駆者である評論家・東京家政大学名誉教授の樋口恵子氏が、著書やメディアを通じて発信したことで全国的な流行語となりました。
樋口氏は、乾いた落ち葉であれば風やほうきでサッと掃き集められるのに対し、雨に濡れて地面にべったりとへばりついた落ち葉は、払おうとしても靴の裏やすみっこに張り付いて離れない様子を、定年後の日本男性の姿に重ね合わせました。会社一筋で家庭を顧みず、地域社会との接点を一切断絶したまま定年を迎えた男性が、退職した途端に妻の足元にへばりついて離れなくなる構図を見事に言い当てたのです。
当時は一種のユーモアや自虐を交えて語られる側面もありました。しかし、定年延長や再雇用が進み、夫婦双方が「70代・80代を迎えても元気な状態で共に過ごす時間」が圧倒的に長期化した2026年の現在、この言葉が内包する問題は笑い話では済まされないシビアな家庭内リスクへと変貌を遂げています。