国保と社保の違いは?保険料・扶養・手当の格差と損得を徹底解剖

国保と社保の違いは?保険料・扶養・手当の格差と損得を徹底解剖に関する疑問や疑問点を初心者にも親しみやすくまとめました。今すぐチェックことができます。

公的医療保険をめぐり、最も多く寄せられる疑問が「国民健康保険と社会保険料はどっちが得なのか」という損得勘定です。結論から言えば、「扶養家族の有無」「休業時の所得保障」「将来受け取れる年金額」の総合力において、社会保険が圧倒的に有利な設計となっています。月々の額面上の保険料だけを切り取って比較すると、この本質を見誤る危険性があります。

両者の構造的な格差は、主に次の4つの軸によって生じています。

第1の軸が「保険料の負担方式」です。社会保険の最大の特徴は、企業側が保険料の半分を負担してくれる社会保険の労使折半メリットにあります。毎月の給与から控除されている健康保険料と同額を、会社が裏で負担して保険者(協会けんぽや健康保険組合)に納めています。対する国民健康保険は、加入者本人が全額を自己負担しなければなりません。

第2の軸が「扶養という概念の有無」です。社会保険には被扶養者の制度があり、一定の収入要件(原則年収130万円未満など)を満たす配偶者や子どもは何人いても追加保険料が1円もかかりません。一方の国保には扶養の概念がなく、生まれたばかりの乳児であっても1名分の「均等割」が課されるため、子育て世帯ほど国保の負担は跳ね上がります。

第3の軸が「給付のセーフティネット」です。病気やケガで長期間働けなくなった際、社会保険であれば給与の約3分の2が最大1年6カ月支給される「傷病手当金」が存在します。この社会保険と傷病手当金の違いは、休職即無収入を意味するフリーランスや自営業者にとって、死活問題となり得る決定的なセーフティネットの落差です。

第4の軸が「年金制度との連動」です。社会保険に加入することは、自動的に「厚生年金」へ加入することを意味します。国民年金(基礎年金)のみの国保加入者と比較して、将来受け取る老齢年金受給額に毎月数万円から十数万円もの差がつくほか、万一の際の障害厚生年金や遺族厚生年金の保障水準も段違いに手厚くなります。

関連記事