なぜムーンスタースニーカーに大人が熱狂?ダサい噂の真相と名作の実力
ムーンスターの真骨頂を語る上で欠かせないのが、福岡県久留米市の自社工場で頑なに受け継がれている「加硫製法」です。この久留米工場 ヴァルカナイズ製法(加硫製法)は、生ゴムに硫黄を練り込み、アッパーとソールを特殊な窯(加硫缶)に入れて120℃以上の高熱と圧力をかけて化学変化を起こす技術です。
この工程を経ることで、ゴムがしなやかな弾性と強靭な接着力を獲得し、「ソールが剥がれにくく、型崩れしにくい」という極めて強固なスニーカーが完成します。現在、機械化や海外生産へのシフトに伴い、この設備と手作業の工程を維持している工場は日本国内でもごくわずかしか残っていません。
その製法美を体現している代表格が、ムーンスター オールウェザー 防水性能の高さで知られる「ALWEATHER」です。足元をぐるりと覆うラバーコーティングは、熟練の職人が一足ずつ手作業で巻き付けており、激しい風雨やぬかるんだ路面でも水が浸入しません。本格的な長靴ほど重くなく、それでいて一般的なスニーカーには真似できない対候性を備えています。
一方、同社が培ってきた運動靴の原点を伝えるのが「GYM CLASSIC」です。ジムクラシック 耐久性と履き心地のバランスは秀逸で、余計なクッション材でごまかさず、足裏の動きに吸い付くような柔軟なソールと頑丈なキャンバス生地が特徴です。履き込むほどに自分の足の形状に馴染んでいき、数年単位で愛用し続けるファンが多いのも納得の仕上がりです。