2009年政権交代の真実|民主党圧勝と自民党下野の深層と教訓

話題沸騰中の 2009年政権交代の真実|民主党圧勝と自民党下野の深層と教訓について、詳しいまとめを整理して公開しています。

2009年当時の日本社会を取り巻いていた空気感は、既存秩序に対する破壊衝動に近い高揚感でした。テレビのワイドショーは連日、自民党の失言や派閥抗争を痛烈に批判し、民主党の清新さを演出する「劇場型報道」を展開しました。

当時急速に発言力を増していた「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」やブログ圏などのネットコミュニティでは、当初から二極化が進んでいました。一部では「自民党支配の終焉」を歓迎する声が上がった一方、マニフェストの財源的裏付けの欠如や、外国人参政権問題を巡る懸念を指摘する書き込みが相次ぎました。当時ネット上で使われた「ミドリムシ政権」「トラスト・ミー」といった揶揄は、後にオールドメディアの論調をも巻き込んでいきます。

手記や回顧録で当時の政府関係者が「世論調査の支持率を維持することに過度にとらわれ、現実的な妥協ができなくなっていった」と語るように、メディアの熱狂によって生まれた政権は、メディアとネットの急速な幻滅によって足元をすくわれることになりました。熱狂的な期待感が高すぎたからこそ、公約修正に対する有権者の「裏切られた」という失望もまた、極めて激しいものとなったのです。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest