作業療法士と理学療法士の違いを徹底比較!仕事・年収・向く人の真実
医療現場において、理学療法士(Physical Therapist = PT)と作業療法士(Occupational Therapist = OT)は密接に連携しますが、担当する領域の焦点(フォーカス)が異なります。
両者の違いを国際生活機能分類(ICF)の観点から整理すると、患者の「心身機能・身体構造」の直接的回復に主眼を置くPTに対し、OTは「活動」および「参加(家庭や社会での役割復帰)」に深く関わります。ここに「言葉や飲み込み」を専門とする言語聴覚士(Speech-Language-Hearing Therapist = ST)が加わり、リハビリテーションの専門職チームを形成しています。
具体的な違いを5つの軸で比較します。
① 仕事内容の違い:身体の土台作り vs 日常生活とこころの再建
理学療法士の仕事内容は、病気や事故、加齢などによって身体機能が低下した人に対し、再び「自力で歩く」「立ち上がる」といった基本的動作ができるよう支援することです。関節を動かす訓練や筋力トレーニング、歩行練習などの運動療法のほか、温熱や電気刺激を用いる物理療法を駆使します。
一方、作業療法士の仕事内容は、日常生活を送るために必要な「食事をする」「服を着替える」「お風呂に入る」「料理を作る」「文字を書く」といった細かな応用動作の回復を目指します。さらに、絵画や陶芸、園芸といった作業活動を通じて、うつ病や認知症など精神障害を抱える方の心理的サポートを行う点も大きな特色です。
② 主な活躍フィールドと就職先の違い
理学療法士の就職先は、総合病院や整形外科クリニック、リハビリテーション専門病院が全体の多くを占めます。近年はプロ・アマ問わずアスリートを支えるスポーツリハビリ分野でもPTの需要が目立ちます。
作業療法士の就職先は医療機関だけでなく、精神科病院、特別養護老人ホームなどの高齢者施設、放課後等デイサービスや児童発達支援センターなど多岐にわたります。心と身体の双方を診る専門性から、福祉や教育の現場にまで活躍の場が広がっています。