世界一周は何キロ?地球1周4万Kmの真実と飛行機・船の実際ルートを徹底解説
実際に旅に出た場合、どのような移動距離になるのでしょうか。各移動手段のリアルな実走データを検証します。
1. 飛行機(世界一周航空券マイル)
航空会社アライアンス(スターアライアンスやワンワールドなど)が発行する「世界一周航空券」を利用する場合、飛行ルートは25,000マイル〜39,000マイル(約40,000km〜62,800km)に達します。直線的に世界を回ることは不可能であり、ハブ空港の経由、偏西風やジェット気流の影響を避ける飛行経路、各国の領空通過規制(情勢不安に伴う迂回ルート)によって、実飛行距離は赤道全周を大きく上回るのが通例です。
2. 豪華客船クルーズ・ピースボート航路
海路で地球を巡る世界一周クルーズ航路は、一般的に約45,000km〜55,000km(約24,000〜30,000海里)を航行します。日本発着で親しまれているピースボート航路や飛鳥Ⅱなどのグランドクルーズでは、アジア、スエズ運河、地中海、大西洋、パナマ運河、太平洋を結ぶコースが主流です。海洋の気象条件や運河の通航枠、安全な航路確保のための迂回が加わるため、陸路や空路よりも長大な距離となります。
3. 自転車・徒歩による過酷な踏破記録
陸路を中心とした人力の旅になると、距離はさらに跳ね上がります。道路網に沿って大陸を横断し、山岳地帯を迂回しながら進むため、自転車世界一周距離の実績値は40,000km〜60,000kmに達します。
さらに、徒歩世界一周ギネス記録を打ち立てた冒険家たちの記録を見ると、アメリカのデイヴ・クンツ氏は約4年かけて23,250kmを歩行(海路を除く陸上歩行実距離)。日本人冒険家の吉田正仁氏はリヤカーを引きながら約4万4,000kmを踏破しました。地形の制約を受ける陸上移動では、物理的距離の1.2〜1.5倍以上の歩行・走行距離を強いられるのが現実です。