世にも奇妙な物語のディスマン正体と夢男の結末!元ネタ実話の真相検証
「この男を夢で見たことがある」という証言が世界各地で相次いだThis Man現象ですが、その元ネタは本当に実在する心霊現象や精神医学上の怪異だったのでしょうか。
結論から言えば、ディスマンは完全な創作であり、実話ではありません。原典となったストーリーでは「2006年1月、ニューヨークの有名な精神科クリニックを訪れた女性患者が、見知らぬ男の顔をスケッチした。数日後、別の男性患者も同じ男の夢を見たと証言。精神科医が同僚に似顔絵を送ったところ、世界中で2,000人以上の患者が『夢の中でこの男に会った』と訴えた」と説明されていました。
しかし、2010年にイタリアの広告プランナー兼マーケターであるアンドレア・ナテッラ(Andrea Natella)氏が、自身が運営するゲリラマーケティングの一環としてウェブサイト「ThisMan.org」を立ち上げたことを公に認めました。ナテッラ氏は、架空の都市伝説がどれほどのスピードとリアリティを持って世界中に拡散されるかを実証するための社会実験・バイラル広告プロジェクトとしてこのサイトを制作したのです。
それにもかかわらず、なぜ世界中で「私も夢で見た」と主張する人が続出したのか。そこには心理学でいう「確証バイアス」や「偽記憶(フォールス・メモリー)」が強く働いていました。特徴的でありながらどこにでもいそうな絶妙な顔立ちを提示されることで、人間は過去に見た曖昧な夢の記憶を無意識のうちにその顔へと都合よくすり替えてしまう性質があることが、認知科学の観点からも実証されています。