シルバー人材センターの真相|ひどい噂と配分金相場を徹底検証
定年の引き上げや70歳までの就業機会確保が企業に努力義務化された現在、シニアの就労環境は多様化しています。その中でシルバー人材センターは、一般の求人市場とは根本的に異なる仕組みで運営されています。
大前提として理解すべきなのは、シルバー人材センターは「都道府県知事の指定を受けた公益社団法人」であり、生活費を稼ぐための労働斡旋機関ではなく「高齢者に生きがいと社会参加を提供する場」として法位置づけられている点です。
全国のセンターにおける登録条件は「原則60歳以上の健康で働く意欲のある地域住民」となっており、年会費(おおむね2,000円〜3,000円程度)を納めることで会員登録が完了します。しかし、ここで支払われる対価は「給料(賃金)」ではなく「配分金(はいぶんきん)」と呼ばれます。
この配分金という名称こそが、多くの登録者が「思ったより稼げない」と失望する最大の構造要因です。会員とセンター、あるいは発注者との間には雇用契約が存在せず、民法上の「請負・委任」契約が結ばれます。そのため、国の定める最低賃金法や労働基準法に縛られず、作業ごとの単価設定で仕事を引き受ける形になります。