数字がつく都道府県はいくつ?実は2つだけ!意外な命名の真相を徹底解説
一方、千葉県の「千」は数多くの葉が豊かに重なり合う情景を示しています。千葉という地名の初出は極めて古く、『万葉集』第20巻に収められた防人の歌に「知波乃奴(千葉の野)」として記されています。
「千葉」という言葉そのものは、古代日本語において「無数に繁茂する草木の葉」を意味し、土地の肥沃さや農作物の実り、一族の永続的な繁栄を祈念する吉祥地名(めでたい意味を持つ地名)でした。平安時代末期から鎌倉時代にかけては、桓武平氏の流れを汲む名門武家・千葉氏がこの地に本拠を置き、下総国を中心に強大な勢力を誇りました。
明治6年(1873年)、印旛県と木更津県が統合された際、新たな県庁所在地となった千葉町(現在の千葉市中央区本千葉町周辺)の名を取り「千葉県」が誕生しました。実数としてのカウントではなく、豊穣を象徴する形容としての「千」が県名に昇華した好例といえます。