そのイボ実は皮膚がん?見逃せない初期症状と5大危険サインを徹底解説
皮膚がんの疑いがある場合、皮膚科専門医は段階的かつ精緻な検査手順を踏んで診断を確定させる。現在、診療の最前線で必須の検査機器となっているのが「ダーモスコピー」である。
ダーモスコピーは、病変部に特殊な光を照射しながら拡大鏡を用いて観察する非侵襲性の光学機器である。皮膚の角質層を透過し、表皮から真皮浅層にかけての色素沈着パターンや微細血管の走行状態を詳細に可視化することができる。この検査は痛みも副作用も一切なく、保険適用で数分で完了する。熟練した皮膚科専門医によるダーモスコピー検査は、不要な皮膚切除を防ぎつつ、肉眼では見逃しやすい初期メラノーマや基底細胞がんを極めて高い精度で検出する。
ダーモスコピーで悪性が疑われた場合、確定診断のために局所麻酔下で組織の一部または全体を採取する「皮膚生検(病理組織検査)」が実施される。顕微鏡下で細胞の異型度や浸潤度を詳細に評価し、確定診断が下される。
【皮膚がんの主要な治療体系】
- 外科的手術(広汎切除術):皮膚がん治療の根幹であり、腫瘍から一定の安全域(マージン)を確保して周囲の健常組織を含めて完全に切除する。
- Mohs(モーズ)顕微鏡手術:顔面など機能・審美性を極力温存したい部位において、切除断端をリアルタイムで顕微鏡確認しながら最小限の範囲を確実に切除する高度な手術法。
- 薬物療法(分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬):切除不能な進行期メラノーマや有棘細胞がんに対し、抗PD-1抗体(オプジーボやキイトルーダなど)やBRAF/MEK阻害薬を用いた最新の全身治療が行われる。
- 放射線治療・凍結療法:高齢者や併存疾患により手術が困難な基底細胞がんや有棘細胞がんに対して選択される局所療法。