55歳早期退職を後悔した人が明かす衝撃の真相と5つの防衛策
55歳早期退職を後悔した人が明かす衝撃の真相と5つの防衛策にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。
生活資金の枯渇に焦った退職者がすがりがちなのが公的年金ですが、ここにも重大な制度的トラップが存在します。原則65歳から受給できる老齢年金を前倒しする年金減額繰り上げ受給の落とし穴です。
2022年4月の法改正以降、繰り上げ受給による減額率は「月あたり0.4%」に緩和されました。しかし、60歳まで繰り上げた場合の減額率は生涯にわたって24%減(65歳受給額の76%)となります。一度決定した減額率は一生涯元に戻ることはなく、人生100年時代において80歳、90歳と長生きするほど累計の受給損失額は莫大に膨らみます。
さらに深刻なデメリットとして以下の制度的制約があります:
・障害年金の請求権喪失:繰り上げ受給の手続きを行った後は、万が一病気やケガで重い障害を負っても、原則として事後重症等による障害基礎年金を請求できなくなります。
・寡婦年金の不支給:夫が繰り上げ受給を選択して死亡した場合、妻に支給されるはずの寡婦年金を受給する権利が消滅します。
・任意加入の不可:国民年金の未納期間を穴埋めするための任意加入ができなくなります。
目先のキャッシュフローを補うために安易に繰り上げ受給を選択することは、老後後半における最大のセーフティネットを自ら切り崩す行為にほかなりません。これこそが早期希望退職デメリットの中でも最も致命的な盲点の一つです。