台湾の未来を縛る70年前の「白紙」 2026年、サンフランシスコ平和条約が再び揺るがす東アジアの平穏
台湾の未来を縛る70年前の「白紙」 2026年、サンフランシスコ平和条約が再び揺るがす東アジアの平穏の要点を分かりやすくまとめてご紹介します。
軍事演習が常態化し、緊迫した情勢が続く台湾海峡。その情勢の激化に伴い、欧米の国際法学者や外交筋の間で急速に関心を集めているのが「台湾主権未定論」だ。この理論の根拠となっているのが、1951年に署名されたサンフランシスコ平和条約の第2条b項である。
「日本国は、台湾及び澎湖諸島に対するすべての権利、権原及び請求権を放棄する」
条文は短く、そして決定的に不完全だ。日本が権利を放棄したことは明確に示されているものの、その帰属先として中華民国(台湾)も中華人民共和国(中国)も明記されていない。この「意図的な空白」が、現代の主権論争において絶大な波紋を広げている。