たつき諒『私が見た未来』予言の真相|大震災的中から最新動向まで
たつき諒氏が夢を見始めたのは、漫画家として活動していた1980年代にさかのぼります。日常的に見た夢を枕元に置いたノートに書き留める「夢日記」の習慣から、すべての物語は始まりました。
問題の東日本大震災に関するビジョンを見たのは、単行本発売の直前である1999年3月11日でした。夢の中で日付の数字を直感したたつき氏は、デザイナーの判断により急遽表紙の片隅へその記述を書き加えたと証言しています。実際の震災は、夢を見たちょうど12年後の同日である2011年3月11日14時46分に発生しました。
なぜここまで精緻に一致したのかという疑問に対し、作家本人は「予言者として未来を言い当てているのではなく、受像機のように偶然見せられた映像を記録しているにすぎない」と一貫して謙虚な語り口を崩していません。この「自らを教祖化しない誠実なスタンス」こそが、かえってオカルト懐疑派の心すら掴む要因となりました。