田中将大「開幕24連勝」の真相と伝説!今なお破られぬ無敗記録の全貌
2013年の快進撃を語る上で欠かせないのが、故・星野仙一監督との濃密な師弟関係です。闘将として知られた星野監督は、田中投手のずば抜けた技術だけでなく、その「負けん気の強さ」と「責任感」を誰よりも高く評価していました。監督就任以来、田中投手を絶対的エースとして全幅の信頼を置き、重要な試合のマウンドをすべて託し続けたのです。
その絆が最も劇的な形で結実したのが、読売ジャイアンツとの激闘となった2013年日本シリーズ第7戦でした。前日の第6戦、田中投手は160球を投げ抜いて完投したものの、2-4で敗戦。公式戦からの無敗記録がポストシーズンで途切れる苦杯をなめました。普通であれば翌日の登板など考えられない状況下で、田中投手は自ら志願してブルペンに入りました。
迎えた運命の第7戦、3点リードの9回表、日本製紙クリネックススタジアム宮城に「あとひとつ」の入場曲が流れると、スタジアムを埋め尽くしたファンによる大合唱が沸き起こりました。前日の疲労が残る中、マウンドに上がった田中投手は鬼気迫る表情で打者に向かい、最後は矢野謙次選手を空振り三振に打ち取ってゲームセット。両手を天に突き上げた田中投手を、星野監督が力強く抱きしめた歓喜の胴上げは、日本プロ野球史に永遠に残る名場面となりました。
星野監督が記者会見で残した「神様、仏様、田中様」という言葉は、監督とエースの間に存在した絶対的な絆と敬意の深さを象徴しています。