あるある言いたい」なぜ今も愛される?Rg焦らし芸の誕生秘話と共感の深層心理
RGのネタにおける大きな魅力は、使用される名曲のクオリティと、それに対比される歌詞の落差にあります。TUBEの『シーズン・イン・ザ・サン』やカルチャー・クラブの『カーマは気まぐれ』、スティーヴ・ペリー(Journey)、さらには布施明や尾崎紀世彦の昭和歌謡まで、選曲の幅は極めて広く、そのどれもが驚くほどの歌唱力とハイトーンボイスで歌い上げられます。
ネタの基本構成は、「〇〇のあるあるを早く言いたい」というフレーズをサビ直前まで延々とリピートし、メロディの最高潮(大サビ)に達した瞬間に、極めてどうでもいい一言を放つというものです。
例えば「医者あるある」を歌う場合、3分間かけて重厚なバラードを朗々と歌い上げ、最後に言うオチは「聴診器、冬冷たい」といった小学生レベルの身も蓋もない真実です。この「名曲のスケール感」と「オチのくだらなさ」の落差こそが、観客の脳内に強烈なドーパミンと笑いを引き起こします。