スターリンの身長は実際何Cm?厚底と写真修正で隠した独裁者の実像

スターリンの身長は実際何Cm?厚底と写真修正で隠した独裁者の実像について押さえておきたい 事実を分かりやすい構成で解説いたします。

スターリンが抱えていた外見の悩みは、身長だけにとどまりませんでした。幼少期の過酷な成育環境と病が、彼の肉体に複数の傷痕を残していたことが近年の研究で判明しています。

幼少期の病痕と左腕の障害という秘密

スターリンは7歳のときに罹患した天然痘によって、顔面に無数の痘痕(あばた)が残りました。さらに12歳の頃、馬車に轢かれる事故に遭ったことで左腕の関節を損傷し、左腕が右腕よりも数センチ短く、肘が完全に曲がらない後遺症を負っていました。また、左足の第2指と第3指が癒着した合指症でもありました。

これらの身体的特徴は、彼にとって生涯拭い去れない劣等感の源泉脈となり、他者の視線を極度に警戒する猜疑心や、過剰な自己防衛心理を形成する一因になったと心理歴史学者の間でも指摘されています。

厚底シークレットブーツと演壇の特注ギミック

身長の低さを補うため、スターリンは軍服に合わせる革製長靴に極めて巧妙な仕掛けを施していました。靴の内側にかかとを高く持ち上げるインソール(シークレットヒール)を仕込み、さらに靴底自体も通常より厚く設計された特注の厚底ブーツを愛用していたと側近の回顧録に記されています。

さらに、赤の広場で行われる軍事パレードのレーニン廟上や最高会議の演壇には、スターリンが立つ位置にだけ数センチ〜十数センチの特製ステップ(踏み台)が密かに設置され、周囲の将軍や側近たちよりも頭一つ高く見えるよう緻密に計算されていました。

国家規模で行われたネガ修正と「消された人物」

写真修正(レタッチ)技術の活用も徹底を極めました。当時のソ連国営通信社タス通信やプラウダ紙の写真技師たちは、スターリンの公式写真を発表する際、以下の加工を厳命されていました。

・顔面の痘痕(あばた)をエアブラシとネガ修正で完全に消去し、滑らかな陶器のような肌に仕上げる。
・縮こまりがちな左腕を自然な角度に見せかける、あるいは常にポケットや軍服の内側に入れるポーズをとらせる。
・背筋を伸ばし、周囲の人物との遠近感を調整して長身に見える構図へとトリミングする。

粛清された元側近たちが集合写真から物理的に消去された歴史は有名ですが、スターリン自身の外見の美化・巨大化もまた、同じスタジオで日常的に行われていた国家機密のプロパガンダ工作だったのです。

関連記事