としまえん閉園の真実とは?跡地再開発とハリー・ポッターの裏側
真の背景を語る上で欠かせないのが、東京都による大規模な広域避難場所の整備計画だ。実は、としまえんが存在した練馬区の敷地一帯は、昭和32年(1957年)の段階から「練馬城址公園」として都市計画決定がなされていた。
都心部に近く、広大な敷地と豊かな緑を有するこのエリアは、万が一の震災時に周辺住民の命を守る避難拠点として極めて重要な位置づけだった。しかし、長年にわたり民間企業が運営するテーマパークとして稼働していたため、公的公園としての全面整備は棚上げされた状態が続いていた。東日本大震災以降、防災機能の強化を急ぐ東京都は土地の買収と整備を本格化。94年間愛された遊園地は、都市の安全を担う防災公園へとその役割を変容させることになったのである。