【図解】A接点とB接点の違いと覚え方|現場で迷わない動作原理と基礎知識

【図解】A接点とB接点の違いと覚え方|現場で迷わない動作原理と基礎知識の要点や背景を専門的かつ分かりやすくまとめました。最新トレンドを一目で把握できます。

実際の設計業務や保全現場に入った際、多くの初心者が混乱するのが「図面のシンボル記号」と「PLC(シーケンサ)の画面表記」の乖離です。

1. JIS規格の図記号(新JISと旧JISの混在問題)
日本の電気用図記号は、1999年に国際規格(IEC 60617)に準拠した新JIS(JIS C 0617)へと全面改定されました。しかし、2026年現在の産業現場においても、過去の既存設備図面やベテラン設計者の手による旧JIS(JIS C 0301)の図面が依然として数多く現役で稼働しています。

  • 旧JIS規格:スイッチの斜め棒が「離れている(開いている)」のがa接点、斜め棒が「母線に接触している(閉じている)」のがb接点と、物理的な接触状態がそのまま図示されていました。
  • 新JIS規格:四角形や直線、短い横バーを用いた抽象的なブロック記号(機能記号)に刷新されました。断路器やリレー接点など、記号の向きによって開閉を表します。

現場では「古い制御盤の図面は旧JIS、新規導入ラインの図面は新JIS」という混在が日常茶飯事であるため、両方の図記号を対比して読み解くスキルが不可欠です。

2. PLCラダー回路における「ソフトウェア上の接点」という落とし穴
PLC(シーケンサ)のラダープログラムにおける最大の混乱ポイントは、「盤内の物理的なハードウェアスイッチ」と「画面上のラダー記号(--[ ]-- や --[/]--)」の混同です。

ラダー図上の「--[ ]--(LD命令)」はa接点命令、「--[/]--(LDI命令)」はb接点命令と呼ばれます。しかし、PLCにおけるラダー接点は物理的な金属片ではなく、「入力メモリのビットが1(ON)か0(OFF)かを評価する条件判定論理」に過ぎません。

たとえば、現場のハードウェアとして「物理的なb接点スイッチ(非常停止ボタンなど)」をPLCの入力ユニット(X0)に接続した場合、何もしない通常時に入力X0には常時電圧がかかり、メモリビットは「1」になります。このとき、ラダー図上で「--[ ]--(a接点命令)」を記述すると、通常時に条件成立(ON)となります。逆にラダー上で「--[/]--(b接点命令)」を記述すると、反転処理が二重にかかり、通常時に条件不成立(OFF)になってしまいます。この「物理接点と論理接点の二重反転」は、シーケンス制御初心者が現場で必ず一度はハマる典型的なトラブルです。

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