『土佐日記』門出の品詞分解を完全解説!定期テスト対策と重要文法
まずは最も出題頻度の高い冒頭の一文を取り上げ、単語ごとに分解して文法的な性質を明らかにしていきます。この一文には、サ変動詞、助詞、助動詞の基本が凝縮されています。
【原文】
男もすなる日記といふものを、女もしてみむとて、するなり。
【品詞分解の完全内訳】
・男(名詞)
・も(係助詞):強意・添加(〜もまた)
・す(サ行変格活用動詞「す」終止形)
・なる(伝聞・推定の助動詞「なり」連体形):後述する通り終止形接続
・日記(名詞)
・と(格助詞):引用
・いふ(ハ行四段活用動詞「いふ」連体形)
・もの(形式名詞)
・を(格助詞):対象を示す(〜を)
・女(名詞)
・も(係助詞):強意・並列
・し(サ行変格活用動詞「す」連用形)
・て(接続助詞):単純接続
・み(マ行上一段活用動詞「みる」未然形)
・む(意志の助動詞「む」終止形):一人称の主語に対する意志(〜よう)
・とて(格助詞「と」+接続助詞「て」、または連語の接続助詞):〜と思って
・する(サ行変格活用動詞「す」連体形)
・なり(断定の助動詞「なり」終止形):連体形接続
【現代語訳】
男が書くという日記というものを、女である私も書いてみようと思って、書くのである。
特に「してみむとて」の箇所は、定期テストの小問として頻出します。「し(サ変連用形)+て(接助)+み(上一段未然形)+む(助動詞)+とて(接助)」と正確に5つのパーツへ分解できる状態にしておくことが不可欠です。「み」をマ行四段活用と誤認するミスが多いため、上一段活用動詞(ひ・い・き・に・み・ゐ・り)の基本ルールを想起してください。