県職員逮捕の衝撃と真相|懲戒免職の基準から実名発表の裏側まで迫る
刑事手続が進められた後、公務員逮捕のその後にはどのような過酷な現実が待っているのでしょうか。現行犯や通常逮捕された職員は、最大23日間の勾留期間を経て、検察官による「起訴(公判請求または略式命令)」か「不起訴」の処分を受けます。
地方公務員法第28条および第16条の規定により、禁錮以上の刑(執行猶予を含む)が確定した時点で、職務上の身分を失う「当然失職」が成立します。つまり、仮に懲戒免職処分が先送りにされていても、裁判で有罪判決が出れば自動的に職を追われます。
失職した元職員を待ち受ける生活の実態は、想像以上に過酷です。
- 再就職の道が事実上閉ざされる:公務員時代のスキル(許認可事務や行政折衝)は転職市場での汎用性が低く、前科・懲戒歴を持つ人物の採用に踏み切る民間企業は皆無に等しいのが実情です。多くの場合、最低賃金に近い単発労働や親族の援助に頼らざるを得なくなります。
- 消せない「デジタルタトゥー」による孤立:実名報道がなされた場合、Web上のニュース記事やまとめサイト、検索エンジンの予測変換、SNSのログ上に実名と顔写真、事件概要が半永久的に残り続けます。本人だけでなく、家族が住む地域コミュニティや子どもの生活環境にも消えない影を落とします。
- 退職金消失と住宅ローンの破綻:前述の通り退職金が全額不支給となり、さらに弁護士費用や被害者への示談金、民事訴訟の損害賠償請求が重くのしかかります。予定していた住宅ローンの繰り上げ返済が不能となり、自宅を任意売却や競売で手放すケースは決して珍しくありません。