ワインの持ち方は脚が正解?「日本だけの作法」という衝撃の真相を徹底解説
「ワイングラスのステム(脚)を持つのは日本だけのローカルマナーである」という言説が一部のメディアやSNSで拡散されています。しかし、この主張は半分正しく、半分は誤解を含んでいます。
欧米の映画やカジュアルなパーティーの映像を見ると、多くの人々がグラスのボウル(膨らんだ部分)を鷲掴みにして談笑しています。欧米の日常的な食卓やスタンディングのバーでは、グラスの持ち方に厳格な決まりはなく、落とさないよう安定して持てるボウル持ちがごく自然な行為として受け入れられているのは事実です。
一方で、国際ソムリエ協会(ASI)や公式なテイスティングの場、ミシュラン星付きのグランメゾンなどでは、明確にステムを持つ所作が推奨されます。ワインの色調や透明度を光に透かして観察する際、ボウルに指紋や手の脂がついていると正確な状態確認の妨げになるためです。つまり、「脚を持つのは日本独自」なのではなく、「プロのテイスティング作法や格式高いフォーマルマナーが、日本のマナー教育において一般化された」というのが歴史的・文化的な実態です。